CANON EOS-1D 使用リポート
’EOS-1D Field report
(  2 of 2  ) 使用報告
 Rev.
73
Original :2005-05-20-Fri.
Updated : 2011-06-30-Thu.

EOS-1D Field report (  2 of 2  ).

2005-05-20 Fri._
 今朝のフィールドで障害が発生した。現時点では原因はカメラ側かレン
側いずれなのか不明だ。
 ------------------------------------
1:
 朝 05:20 キジ観察の現場で最初のテスト撮影をしたが応答がない。
使用レンズは EF100-400mm F4.5-5.6L IS だ。
2:
 見るとバッテリーアウトを意味する表示が上面表示パネルに示されてい
る。当然バッテリーを交換したが表示は同じだ。
3:
 さらに別のバッテリーと交換後正常な表示になったためテストレリーズし
たが、今度はミラーの動作音はするが、またもバッテリーアウトの表示で
ハングしている。
4:
 カメラをレンズから切り離しバッテリーの抜き差しで対応。この状態(つ
まりレンズ無しの本体のみ)でテストすると正常に動作する。
5:
 レンズ( EF100-400mm F4.5-5.6L IS ) を疑い、EOS 10D をこのレンズ
にセットして動作テストすると正常に働く。??とするとレンズは正常と考
えられる事になる。
6:
 再度 EOS-1D / 100-400mm のセットでテスト --> 前回同様ミラーの
動作音はするが、またもバッテリーアウトの表示でハングする。
 ------------------------------------
 観察目標のキジが接近したため EOS 10D / EF300mmF4L で撮影を
行った。キジが去った後 EOS-1D をテストすると正常に動作する。この
様な原因不明で自然回復する障害は再発の可能性がとても高く不安は
残るが、もう少し様子見とする。
 今朝はさらにレンズが落下する経験もした。⇒⇒

2005-05-20 Fri _
 以前からカメラの操作時に引っ掛かって不快だったレザーの剥がれが
ますますひどくなった。 EOS-10D でも同様障害が発生していたが、同じ
手段で対応した。

2005-09-24 Sat.
 すべての方々に対応できるアイデアではないのだが、小さな Tip を載
せておく。 EOS-1D は再生画像の拡大機能を持たない、個人的には無
くてもあまり不便を感じないが、ピントを確認する時などには便利な機能
だ。
 私は EOS 10D も併用することが多いので、この様な時は EOS-1D か
らメデイアを取り出し 10D にセットして再生画像の拡大・ヒストグラムの
チェックなどを行っている。この時 10D で撮影の必要が生じればそのま
ま撮影を行っている。
 実際のフィールドではメディアを複数枚用意して -1D で撮影、ある程度
の枚数の撮影後そのメディアを 10D に移して画像のチェック・破棄を行う。
この間 -1D では新しいメディアで撮影を続行している。趣味の野鳥撮影
は無駄なショットが多くなるものだが、自宅 PC でチェックする前に大半
の無駄な画像を現場で捨てる事で効率の高い作業が可能になるのだ。

2005-11-29 Tue.
 厳密に言えば全ての種類の充電池に見られると言われるメモリー現象
について簡単な実験報告を上げておこう。
 2002年に入手した Canon EOS-1D 用のバッテリー NP-E3 (ニッケル水
素タイプ、1,650mAh/19.8Wh )を3個使用している。カメラ本体キットに含ま
れる専用のチャージャー NC-E2 にはメモリー現象対策用のディスチャージ
機能があるのだが、この実験のために意識してまったく使用しないでいた。
時にはほとんど電力消費していない状態で継ぎ足し充電を行うなど、”不健
康な”使用状態だったのだが、現時点で充電回数が約60回になったため、
バッテリーの容量を測定してみた。( NP-E3 の入手時には測定手段がなく
新品時の容量測定データが無い事が残念なのだが。)
 詳しくはサマライズしたチャートに記したが、要点は以下の2点だ。

1、電池容量は仕様の 50% 以下まで低下していた。
  容量測定は電池を実際に放電してその電流と時間を測定するためチャー
  ジャーのディスチャージ機能と同じ事を行うこととなる。そのため測定後
   NP-E3 の充電を行い再度測定した。
2 再度の測定容量は 60〜70%まで回復していた。一般により高い回復
  効果のためには数回の放電・充電が望ましいとの事なのでさらに1〜2
  回ほど同じ動作を試して見ようかとも考えている。

 容量測定の終了電圧のスレッシュホールド値と EOS-1Dがバッテリーアウ
トを表示するスレッシュホールド値は同一ではないのだが感覚だけで容量の
劣化を云々するより、主観の入らぬ数値で比較できるこの方法がベターなの
ではないかと考えている。

2005-12-02 Fri.
 EOS シリーズ共通する不満にアクセサリーシューの塗装が弱く、短時間の
使用で塗装が削り取られ地肌がでてくる事、塗装だけでなく機械的にも弱く
変形しやすいことが上げられる。EOS-1D のトラブルではないのだが・・・。
 今朝もシューが変形していて、アクササリー( Canon LC-4R ) を使用できず
不便な思いをしてしまった。
アクササリーシューが気づかぬうちに
何かにぶつかって変形してしまった。
 EOS 10D は2セット所有 ( 3セット購入、1セットはフィールドでクラッシュ)
しているが、このユニットはロボットカメラ・システム用の機種で、普段は専用
のカメラバッグに入れたままで単独で持ち歩く事はないのだが、いつ何にぶ
つかったのだろうか。所有者が意識しないような接触で変形する事は(やは
り)絶対的な強度不足ではなかろうか。
 この点 Nikon のシューは分厚く高硬度のステンレス製でこの主の問題は
発生しない様に思われる。
_
2006-01-08 Sun.
 後続のモデルに席を譲ったとは言え、かっては EOS Digital SLR の Flag-
Ship だったカメラだと思えないのだが・・・。過去の Log を調べて見て 1,000
Shots 以上ノーエラーで撮影できた事が無いことを知らされた。
 今回は成人式の娘の着物姿を書斎で撮った。最初はショットごとに画像を
再生して娘と確認していたのだが、その後はファインダーを覗かず直接彼女の
様子を見ながら60 Shots ほど撮ったのだが、途中でシャッター音が変わった
事に気付いた。画像を再生して見ると最初の 10 Shots 以外は全て真っ暗の
画像だ。ファインダーを覗いて撮ろうとすると絞り値が 22 でフラッシュしてい
る。つまりカメラは撮影対象が明るすぎていっぱい絞っても露出オーバーに
なると言っているわけだ。同様にバッテリーマークもバッテリー・ロウを示して
いる。
 バッテリーを交換して再開したが同様だ。無論 Error 表示などは見られない。
試しにレンズを交換したら正常に撮影できた。その後元のレンズに戻しても
障害は発生しない。修理に出しても『障害は再現できませんでした。』のコメン
トと共に返されてくるのだろう。
 またもこれでノーエラー 1,000 Shots の夢はついえたわけだ。やれやれ。
ちなみに先日入手した EOS20D のフィールドデビューも Err 99 多発
役に立たなかった。『 20D よ、お前もか・・・・。』

_
非純正充電池の使用報告
2006-07-23 Sun.
 電池は3個使用しているが経年劣化で容量が少なくなり、短時間の使用で
もバッテリーアウトになる事が多いため 非純正品だが web で一個発注してお
いた。

手前が非純正充電池。重量もほとんど同じだ。
しかし非純正には生産国の表示が無い。

2006-07-26 Tue.
 商品が入荷した。ほとんど放電した状態だったのでまずフル充電を行った。
充電器は EOS-1D 付属の NC-E2 を使用した。充電完了時は電池本体が
高温になっているため約 90 分放置した後容量を測定してみた。この結果

 1、 実測容量は 1,131mAh 、公称容量の 68.5%。(ちなみに Canon 純正
    NP-E3 の場合、入荷時は公称容量の 90 〜 105% だった。)
 2、 放電途中でパルス状の瞬断が見られる。
 3、 入手費用 代金 @3,580.- 送料:無料 代引き手数料 320.-

 測定後再充電して EOS-1D にセットして撮影してみたが、330 Shots で
Err 99 を表示して撮影できなくなった。充電池の取り出しと再セットで再開
可能だったが多分電源の瞬断が原因だと思われる。その後2回目の容量測
定・実写テストを行ったが、容量は 76.7% で Err 99 も約380 shots で再発し
た。
 EOS D30 / 20D 用の非純正充電池 BP-511 でも経験したが ROC-Taiw
an や Red-China 製の製品のレベルはこの様なものなのだろう。

 Memo' : 純正品 334gr. ROWA社製品 331gr JTT 社製品 333gr.
_
Vendor Model ID 購入時期 充電
回数
測定日 公称容量
 (mAh)
実測容量
 (mAh)
対公称値
容量比 %
Rowa NP-E3-C 4 2006-07 1 2006-07-26 1650mAh 1131mAh 68.5
Rowa NP-E3-C 4 2006-07 4 2006-07-26 1650mAh 1265mAh 76.7
JTT NP-E3 5 2007-03 1 2007-03-02 2200mAh 1545mAh 70.2
Rowa NP-E3-C 4 2006-07 68 2008-03-04 1650mAh 1261mAh 76.4
Rowa NP-E3-C 4 2006-07 72 2008-03-09 1650mAh 1204mAh 73.0
JTT NP-E3 5 2007-03 42 2007-03-16 2200mAh 1429mAh 65.0
Cf : Latest summary log analyze ⇒⇒

2007-03-02 Fri.
 入手時に用意したバッテリー ( Canon NP-E3 ) 3個は劣化が激しいため
破棄した。そして社外品のバッテリーを更に1個入手した。前回 Rowa を購入
したショップへ発注メールを送ったのだがなぜかリジェクトされるため web
オークションで手配した。今回入手した製品は JTT 社の公称 12V 2,200
mAh の物だ。この種の製品は誇大表示が珍しくないため容量を測定してみ
たところ 1,545mAh だった。

_
NP-E3 の経年劣化した内部セル(電池)の交換を試みた

2008-03-01-Sat.
 EOS-1D がいわゆる [ バッテリー食い ] だとは周知の事実だ。バッテリーが
新しい内はともかく経年劣化した NP-E3 を観察フィールドに持ちだし Battery
-out に泣いた EOS-1D ユーザーは少なくないのではなかろうか。
 最適の対策は大幅に省エネが進んだ EOS のニューモデルに買い換えれば
解決するのだろうが定年退職後の私の身分では簡単なことではない。

NP-E3 の内部電池の交換を
試みることにした。
 1D 自体の消費電力が大きいことと NP-E3 の経年劣化が早いことが相乗し
て [ バッテリー食い ] と評価されている様に(個人的には)思われる。個人的
な3個の使用例では、3年間で約 50〜60 回の充電・放電を行なった後容量は
50% 以下まで劣化してしまったのだ。

Vendor Model ID 購入時期 充電
回数
測定日 公称容量
 (mAh)
実測容量
 (mAh)
対公称値
容量比 %
Canon NP-E3 1 2002-06 58 2005-11-28 1650mAh 822mAh 49.8
Canon NP-E3 2 2002-07 64 2005-11-29 1650mAh 807mAh 48.9
Canon NP-E3 3 2002-08 57 2005-11-28 1650mAh 786mAh 47.6
Cf : Latest summary log analyze ⇒⇒

2008-04-12-Sat.
 誰もが考えるアイデアだが、EOS-1D の充電池 NP-E3 の劣化したセルを市
販の単3型充電池との入れ替えを試みた。現時点で以下の3種類の充電池を
試用している。

1、自己放電が非常に少ない特徴を持つサンヨー製のエネループ。
サンヨーのエネループで EOD-1D を駆動する
アイデアを試みた。

2、東南アジア製の公称 2500mAh の単三型 NiMH充電池 (Made in China)
内部電池を 2500mAh の単三型 NiMH 
充電池に交換してテストを開始した。  

3、サンヨー製の公称 2500mAh の単3型 NiMH 電池 HR-3UF(L) 。
公称 2,500mAh のNiMH を EOS-1D で使ってみた。

 充電池の交換だけでは済まない。Canon 純正の充電器 NC-E2 で中身が
変わった今回の NP-E3 が問題なく充電できるかどうか、たとえ充電できても
フルに充電できるか、耐久性はどうか、等いくつかの疑問が残っている。

 以下に最初に行ったエネループの交換作業内容などを報告しよう。

 NP-E3 の内部電池モジュールの最初の作業はパッケージを開く事だが NP
-E3 のケーシングは単純な構造なので数分で中身が取り出せる事を知った。

エンボスの(HR)でサンヨーの製品だと分かる。
  予想どうり単3型 NiMH 電池が10個で構成されている。当然安全のためサー
マルカット(画像左のホワイトサークル)やポリスイッチ(画像では見えない)などが
組み込まれている。読者にとって最も関心が高いのは電池の製造元だろう。これは
右ホワイトサークル内のHR のエンボスでサンヨーの製品だと分かる。またプラス
電極が市販の単3型に比べ大きく低い事から機器組み込み用の特殊製品だろうと
考えられる。
 参考資料 : マイナス極の [ HR ] のエンボスについて ⇒⇒

ひとまず1セットの改造に必要な
10個の電池を web で発注した。
 ひとまず1セットの改造に必要な10個の電池を web で発注した。土日は販売店
が休日なので届くのは早くても来週中ごろだろう。

2008-03-05-Wed.
充電池が入荷したので早速入れ替えた。
交換作業は簡単とは言えない。
 充電池が入荷したので早速入れ替えた。電池はケース内にぴったりと組み
込まれている。大げさでなく部品間は 0.2mm 以下の精度の作業が要求され
る。画像()背後は経年劣化した単三型 NiMH 電池。オリジナルの NP-E3
は 1,650mAh / 19.8Wh だが今回製作した我が [ 手作り工房 ] の作品は公称
2,000mAh なのだ。

早速 EOS-1D にセットしてテスト撮影を
行なったが特に問題もなく正常に動作した。
 交換した電池は工場で充電済みなので早速 EOS-1D にセットしてテスト撮影
を行なったが特に問題もなく正常に動作した。
 さて、Things to do yet today は純正の充電器 NC-E2 で正常に充電が可能か
否かを調べること、さらに今後数ヶ月程度のフィールド使用で暑さ寒さ振動などに
問題なく動作するかチェックも必要だろう。今後このモジュールは ID# 2R としてモ
ニターを続ける予定だ。
 
2008-03-06-Thu.
内部電池を 2500mAh の単三型 NiMH 
充電池に交換してテストを開始した。
 別の web shop に注文していた 2500mAh の単三型 NiMH充電池 (Made
in China) と交換した。組み立て後(入荷した時点では容量はほぼ放電状態
だった) 作業完了後 Canon 純正のチャージャーNC-E2 で充電したところ充
電時間は 150分必要だった。オリジナルのNP-E3 の充電時間は120分なの
でこの差は容量の差だろうと考えている。
 充電後 EOS-1D にセットして行なった基本動作テストは全く問題なかった。
今後このモジュールは ID# 3R としてモニターを続ける予定だ。

Vendor Model ID 購入時期
or
改造時期
充電
回数
測定日 公称容量
 (mAh)
実測容量
 (mAh)
対公称値
容量比 %
Canon NP-E3 2 2002-07 64 2005-11-29 1650mAh 807mAh 48.8
 2008-03-05 上記 ID 2 の内部電池を Sanyo Eneloop に入れ替えた。以後 New ID は 2R と変更する。
Canon NP-E3 3 2002-08 57 2005-11-28 1650mAh 786mAh 47.6
 2008-03-06 上記 ID 3の内部電池を 2500mAh の製品と入れ替えた。以後 New ID は 3R と変更する。
Canon NP-E3-R 2R 2008-03 0 2008-03-06 2000mAh 1782mAh 89.1
Canon NP-E3-R 3R 2008-03 2 2008-03-07 2500mAh 1513mAh 60.5
Canon NP-E3-R 3R 2008-03 3 2008-03-07 2500mAh 1525mAh 61.0
Canon NP-E3-R 2R 2008-03 3 2008-03-08 2000mAh 1758mAh 87.9
Canon NP-E3-R 3R 2008-03 6 2008-03-12 2500mAh 1513mAh 60.5
Canon NP-E3-R 2R 2008-03 5 2008-03-15 2000mAh 1487mAh 74.4
Canon NP-E3-R 2R 2008-03 8 2008-03-19 2000mAh 1454mAh 72.7
Canon NP-E3-R 3R 2008-03 8 2008-03-20 2500mAh 1488mAh 59.5
Canon NP-E3-R 2R 2008-03 10 2008-03-30 2000mAh 1429mAh 71.5
Cf : Latest summary log analyze ⇒⇒

2008-03-06-Thu.

 EOS-1D で約 100 Shots のテストを行なった電池 ( ID #2R ) を追加充電せ
ずに容量を測ってみたところ 1782mAh だった。フル充電ならば当然もっと良
い値が示されるだろう。後日フル充電した場合の容量測定を行なう予定だ。

電池の容量は C777 Plus  で調べた。
 電池の容量はいつもの様にMAHA 社製 MH-C777PLUSで調べた。

2008-03-07-Fri.
 ID #3R の容量を測定してみた。公称 2500mAh のセルを使用しているにも
かかわらず 1513mAh だった。これでは公称値の 60% に過ぎない値だ。東南
アジア製の製品には仕様を誇大表示された例が多いが、今回の電池も同様だ
と思われる。

 補足資料 : 2006-01-08 に入手した台湾製の 2400mAh の NiMH の
          性能 ⇒⇒

2008-03-14-Fri.
 ホームページを見た遠方の友人が10本のエネループと劣化した NP-E3 を
持って訪ねてきた。今日中に NP-E3 をリファービッシュして欲しい、作業の時間
がなければ先日組み上げた ID #2R を代りに持ち帰りたいとの事だ。
 この種の作業は第1回目はともかく2回目となるとさほど時間を必要としない
もので、適当に作業を画像に記録しながら進めたのだが約4時間で完了できた。

 完了後追加充電などしないで容量を調べたところ 1429mAh が示された。
このエネループは特売品だったそうで(2本 = \500.- )デートコードを調べた
ところ 2006年2月製だった。作業前にブリックパックを開いているので、エネ
ループ充電池は工場出荷後2年を経過した状態でも公称容量の 71% は維持
されているひとつの証になるだろう。

2008-03-20-Thu.
 内蔵充電池を交換した #2R、#3R は念のため未使用時は物置の土間に1週
間置いたが、今後は他の機材と共に車のトランクに放り込まれて振動や暑さ寒
さに耐えながら [ ご主人の呼び出し ] を待つことになる。
今後は他の機材と共に車のトランクに放り込まれて
[ご主人の呼び出し ] を待つことになる。

2008-04-11 Fri.
 へたった NP-E3 の内部セルの交換作業は成功だったと言えよう。ちょっと
調子づいてサンヨー製の公称 2500mAh の単3型 NiMH 電池 HR-3UF(L)
を組み込むことにも挑戦してみた。
公称 2,500mAh のNiMH を EOS-1D で使ってみた。
 入手した電池はほぼ放電状態だった。専用のチャージャーの持ち合わせが
無いため、7年以上昔に入手した(その頃の NiMH 電池は 1600mAh が市場
で入手可能な最大容量だったのだ。)旧型のチャージャーで充電後容量を測定
したところ( 20 本入手して4本グループで測定 ) 2,393mAh、2581mAh、2,456
mAh 等の数値が示された。

2本を直列に接続したモジュールを5本作った。
 まず2本を直列に接続したモジュールを5本作った。


 約3時間で作業は完了した。


 さっそく EOS-1D で動作テストを行ったが問題なく動作した。今後Canon 純正
のチャージャー NC-E2 でも問題なくフルに充電できるか調査するつもりだ。

NP-E3 セル交換作業の tips
2008-03-10-Mon.
 『私もセルを交換してみたい。』とのリプライを数件頂いた。個々にお応えする
のも大変なので以下に交換のための tips を述べる。
 (個々のリプライには対応できないが質問の内容に応じて以下の記述に補足
を加えるつもりだ。)

1、言うまでも無いことだが、先ず最初に”Any results are on your risk”を記し
  ておく。

2、作業にはある程度以上の工作技術と基礎的な電子・電気知識を持っている
  事が望ましい。
  安全のため作業/テスト中はゴーグルの使用をお奨めしておく。

3、入手可能な単3型 NiMH モジュールの外径は約 14.0mmφのステンレス
  ボディに約 0.1mm 厚の絶縁用フィルムがコーティングされている。
  2本のモジュールを直列につないだ物を5個製作して下画像の様な字型
  を形成して元のケースに組み込むのだが、2本のモジュールのアライメントの
  マージンは 0.1〜0.2mm 以下に組み立てないと元のケースに組み込めなく
  なる問題が発生する。

10個の電池はこの様なW型を形成する。
4、10個の電池はこの様な型を形成する。の幅や高さが 0.2mm 狂っても
  元のケースに組み込むことは出来ない。

自作した簡単な治具。
 私はセルの位置決めにの様な治具を使っている。最初に2枚の木片をオリ
ジナルのセルの幅に合わせた位置に固定した後、加工したいセルを並べて少量
の瞬間接着剤で相互に固定するのだ。
 この作業時の注意点だが、中央の2本は両側の各2本とは前後にオフセットし
ている事を忘れぬ事が必用だ。
 これで6本のモジュールの仮組立が済んだことになる。更に残りの4本の位置
決め方法は、元の電池ケースの両端に各2本を並べて置く今回の6本のモジュ
ールを載せる瞬間接着剤で相互に固定する。
 以上で10本で型を形成するモジュールの仮組立が完了する。

通常の使用で交換時に爪などが原因で簡単に
剥がれたエネループの外装フィルム。
5、作業中にボデイの絶縁用フィルムを傷つける可能性が高いが、破れた個所
  に保護のためのセロテープやビニールテープを貼るだけで(電池の外径が大
  きくなるため)元のケースに組み込めなくなってしまう事にご注意。
  画像は通常の使用で交換時に爪などが原因で簡単に剥がれたエネループの
  外装フィルム。電池モジュールの NP-E3 ケースへの組み込みは簡単では
  ないため、あれこれ試行錯誤を繰り返す時に被覆を破損する可能性がとても
  高く被覆の破損は2次的事故の原因となる。


6、最初の作業は2本を直列に接続したモジュールを5本作ることだ。

7、組み立て前に(以下に述べる様な事故防止のため)全てのNiMH モジュール
  を放電してから作業を始めることが望ましい。
  10本のモジュールをケースに組み込む作業時に電極をショートする可能性
  が高く(安全のためにポリスイッチ ( Solid state ) や 70℃で動作するサーマ
  ルカット(mechanical cut )等が組み込まれているが、これは負荷側の回路
  のみに有効でこの種のショートカーレントには対応できない)未放電の電池を
  ショートさせた場合高温のため自身の絶縁用フィルムが溶け、さらに隣のフィ
  ルムが溶ける事で隣の電池を連鎖的にショートさせ悲劇的な結果になる可能
  性が高い。NiMH 電池は(メーカーによっては)高温のため内部溶剤が高圧ガ
  ス化した時にガスを逃がすと同時に自身のプラス電極をカットする構造を持つ
  製品もあるらしいが、その様な対応のない電池では最悪の場合破裂して人
  的被害の可能性が否定できない。

組み込み作業中に最も事故を起こす
可能性の高い箇所
8、組み込み作業中に最もショート事故を起こす可能性の高い箇所はプラス電極
  の周辺だ。ケースに組み込む時、プラス電極は画像右斜め上方向に押される
  れるが、この時矢印で示す被覆が剥がれていた場合はその電池がショート
  する。
  更に電極が大きく動き矢印の部分に接すると直列に接続された4個の電池を
  ショートする事になり数秒で(熱のため)4個の電池の被覆は溶けてしまう。
  (補足)プラス電極と矢印B部がショートした場合サーマルカットが働くが動作ま
  での時間的遅れのため即停止はできず被害が生じる。)

事故を未然に防ぐ目的の
インシュレーター。
9、本来はこの様なインシュレーター(茶色のアイマスクの様な形状の物)
  が事故を未然に防ぐ役目を果たすのだが、取り付け忘れや作業中に
  落下させてしまう不注意が事故の原因となりやすいのだ。


10、電池のプラス極をカバーしている物はより安全性を高める目的で自作した
   インシュレーターだ。


11、センサーなどのコンポーネント類は一度に全てを取り外さず、順々に取り
外した物を新しい電池に移す様にすればミスも少ない。


12、チャージコネクター用の小さな PIB に付いているサーミスターを電池に貼り
  付ける。このサーミスターは充電中の電池の温度を充電器 Canon NC-E2
  側でモニターするための物だ。
  
バッテリーケースにはプラス
電極を支えるリブがある。
13、NP-E3 バッテリーケースにはプラス電極を支えるリブがあり(上画像のホワ
  イトサークル)このリブがバッテリーの組み込み作業を困難にしている。その
  ため、あれこれ模索しながら電池モジュールを組み込む時に前述のインシュ
  レーターを落下し易いのだ。

NP-E3 内の出力回路保護用
のコンポーネント類。
14、NP-E3 内の回路保護用のコンポーネント。左端は 70℃で動作するメカニカル
  なサーマルカット。ハンダこてを近づけると数秒でクリック音と共にカットする事
  が分かる。その後温度が下がれば自動復帰する。黒いカバーに挟まれたコン
  ポーネントはポリスイッチで電子的に温度と過電流に対処する物だ。右側の
  円筒形の部品は(私の乏しい知識でポジスターではなかろうかと考えている
  のだが・・・)不明だ。
  補足:不明のコンポーネントだが、 [ 250V〜5A / TF093C ] 等の文字が読み
  取れる。 93℃動作の Thermal Fuse、電流容量は AC250V/5Amp と読み取
  れば温度ヒューズとも考えられる。 
  
15、組み立て後 NC-E2 で( NC-E2 は過電流、異常温度で自動停止機能を持つ
  ため) 60分程度の充電を行なう。その後 1m 程の高さからじゅうたんの床
  に(電池の姿勢が様々な状態で 20回以上)落下させ。電池自体の発熱や出
  力停止が無いか確かめる。この程度でトラブルが発生する様では実用になら
  ないのだ。

16、この後 EOS-1D にセットして基本動作のチェックやフル充電を行なう。

17、組み込んだNiMH モジュールの充電特性と NC-E2 が合っていない事を考慮
  する必要がある。そのため NC-E2 で充電してもフルに充電される前に充電完了
  が表示されたり、逆に過充電になる可能性も考えられる。この点から代替電池
  はオリジナルがサンヨー製なので、同社製の1800〜2000mAh の NiMH 電池が
  充電特性などが合っていると思われることから最適だと考えられる。
  具体例として私が組み込んだエネループを NC-E2 で充電した場合とエネル
  ープ純正の NC-TG1 で充電した場合を比べて見ると充電容量は 15% 程度の
  差が見られる。( NC-E2 ではエネループをフル充電できない様だ。)
  MAHA 社製 MH-C777PLUSで充電した場合はオリジナルの NC-TGI とほぼ
  同等の充電量だった。

18、短時間のテストで正常動作が確認された場合でも安全のため当分カメラから
   電池を取り出して保管する事が望ましい。杞憂だと笑われるかも知れないが
   私は作業が完了した NP-E3 を物置の付近に可燃物が無い土間で保管する
   事を一週間ほど続けた。
   無論安全性が確認された今は -1D 本体と共にカメラバッグに収まっている。

19、最後の作業は最初に開けた上下のケースを接着する事だ。
最後に上下のケーシングを接着する。
  接着剤は最適の品を最適の量、最適の方法で使用することで最高の接着
  力を得ることができる。回りくどい表現をしたが、要は説明文をよく読んで使
  用する事で(例えば接着する片面のみに接着剤を塗るのか両方なのか、接
  着時圧力を加えるとか・・・。)効果は大きく違ってくるのだ。
  今回接着剤はセメダイン 蠅留ビ・雨どい用のものを使った。( 製品 Code
  # 4-901761-101424 ) 以前製作した時使用した接着剤はコニシ蠅離椒鵐
  塩ビパイプ用だった。( 製品 Code # 4-901490-113569 ) 性能的には2者
  は同等だと思われる。


その後の報告

2009-02-23 Mon.
 この種のモデファイに興味をお持ちの方々の最大の関心事は『改造後も問題
なく長期間安定稼働するか否か。』ではなかろうか。以下に簡単な Endurance
report を記そう。

2008年5月 
 エネループを組み込んだモジュールを Canon 純正充電器 NC-E2 で 150分
充電した。
 サンヨー製の公称 2500mAh の単3型 NiMH 電池 HR-3UF(L) 組み込んだモ
ジュールを Canon 純正充電器 NC-E2 で 200分充電した。
 その後上記2本の電池を梱包用に使用される(通称)プチプチシートの袋に入
れ車のトランクに放置した。(車のトランクは温度(冬の低温真夏の高温)振動
などの耐久テストに最適なのだ。)

 その後1ヶ月毎に取り出して EOS-1D にセットして数十枚の撮影を行った後
再び車のトランクに放置した。
3ヶ月目のテストでは公称 2500mAh の単3型 NiMH 電池 HR-3UF(L) 組み込
んだモジュールは自己放電のため使用できなくなった。=> その後前述した条件
で再充電して前回同様車のトランクに放置したところ4ヶ月目のテストで自己放電
のため使用できなかった。旧タイプの NiMH の自己放電特性はこの様なものな
のかも知れない。
 エネループを組み込んだモジュールも同様のテストを続けているが最初の充
電から9ヶ月を経過した 2009年2月の現時点でも使用可能である。改めて自己
放電のきわめて少ないエネループに感心している。
 NP-E3 のパッケージに組み込むため ( NiMH のプラス電極下部には安全の
ためのコンポーネントが組み込んであると聞くが)電極を半田付けするという乱暴
な処置を行ったため耐久性に影響が出るのではないかとの心配は杞憂だった
ようだ。

2009-05-30 Sat.
 妻が買い物などに使用している電動アシスト自転車のバッテリーが6年目に
劣化したため交換を試みた。
これは試作テスト中のもの。
 これは試作テスト中のもの。今後必要に応じて容量の大きいセルに再交
換する可能性もある。⇒⇒



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