野鳥 モズ 観察報告
 2004 年 初夏.
 Rev.
  17
Original :2004-05-04-Fri.
Updated :2008-06-08-Sun.

五月のモズ 繁殖期:巣作り 2004年...

2004-05-07 Fri.
 (さくらファミリー)
 昨日モズ♂が営巣地の候補を♀に紹介する行動ではなかろうか・・・など
と思わせる行動を見たばかりなのだが・・・、今朝は巣の材料と思われる物
を運ぶ様子が観察できた。

巣作りが始まったようだ。
Fri. May. 7'04 07:30:26 Canon EOS 10D/EF300mmF4.0  + 1.4x ISO:400 -2/3
 えんどう畑の柵から地表へ下り荷造り紐の切れ端らしい物を咥えて戻り
その後どこかへ飛び立った。

巣材らしい物を咥えて飛び去る
Fri. May. 7'04 09:27:53Canon EOS 10D/EF300mmF4.0  + 1.4x ISO:200 -2/3
 その後も同じように材料を咥えて飛び去る姿が観察できたが以下の様な
理由で行き先を調べようとは考えなかった。
1、空を飛ぶ鳥を地表から追いかけても無駄だろう。
2、巣の場所が見つかれば、私の性分ではより接近したくなり彼らに余分
  なストレスを与える事になるだろう。

 (梅の木ファミリー)
 フィールドのはずれで一休みしていたところ、何かを咥えたモズが目の前
を横切り目の前の梅の木の枝に消えた。双眼鏡で見ると彼女は小枝を
咥えている。
偶然巣をかける木が見つかった。
Fri. May. 7'04 09:57:10 Canon EOS 10D/EF300mmF4.0  + 1.4x ISO:400

この小枝は巣の外装部分か?
Fri. May. 7'04 09:57:30 Canon EOS 10D/EF300mmF4.0  + 1.4x ISO:400
 上画像の黄色い矢印がその小枝だ、この枝を咥え茂った葉の陰に姿
が消えた。この小枝は巣の外装材として使うのだろうが、最初にビニー
ルの紐などの内装材を集めてから外装材を集めるのは順序が逆の様
にも思えるのだが・・。

 10分ほど葉陰でなにやらやっていた後飛び去った。再び巣の材料を捜す
のだろう。

 図らずも彼女の巣の場所を知ってしまったのだが、前述した様に余分
なストレスを与えぬためにも巣への接近は行わないつもりだ。

2004-05-28 Fri.
 その後の梅の木ファミリーの報告 ⇒⇒


2004-05-07 Sat.  (梅の木ファミリー)
 巣作りは雌雄共同で行う様だ。今朝はモズ♂が巣材を見つけ出して
梅の木の [ 新居建築現場 ] へ運んで行く様子が観察できた。
巣作りは雌雄共同で行う様だ。
Sat. May. 8'04 06:21:27 Canon EOS 10D/EF300mmF4.0  + 1.4x  ISO:200
 言うまでも無い事だが、材料を咥えたまま巣の場所に直行しない。巣の
近くで一旦杭などに止まり周囲の安全を確かめてから、巣のある木の離
れた枝に止まり葉陰にかくれて巣まで進んでいる。
 補足 : 2008-03-24-Mon.
 その後数件の巣作りを観察した結果人家に近いなど比較的危険性の高い
地域で巣作りをする場合は一旦杭などに止まり周囲の安全を確かめるが、
広い平野や畑など周囲に人影が見られぬ地域では巣作り現場へ直行して
いる様だ。 直行の事例 ⇒⇒


 _
巣作り作業の途中の一休みか・・。
Sat. May. 8'04 06:53:46 Canon EOS 10D/EF300mmF4.0  + 1.4x  ISO:200 +1/3
 巣作り作業の途中の一休みだろうか。
この画像でも後方(画像右側の個体)の♀の体が大きいが、個人的観察
記録によればモズの体長は♀の方が♂より大きい例が多いようだ。⇒⇒

_
野鳥 モズ の巣作り 

 モズの営巣は他の野鳥に比べ早い時期(2月頃)から始まると聞くが当地
(愛知県南部)での個人的観察経験では2月の観察経験はなく3月から5月
頃に見られる。

地上で巣の材料を探すメスを見つけた。
 Mon. Mar.17'08 06:27:40 Canon EOS 30D/EF300mmF4.0  + 1.5x  ISO:400 -1/2
 地上で巣の材料を探すメスを見つけた。野鳥にとって巣材を選ぶ行為はかなり
重要な意味を持っている。単純に地上の材料を拾うだけではないのだ。上(
画像でもお分かりの様に全身の力を込めて咥えた材料を引いている。彼女はこの
後巣材が切れて尻餅をついていた。
 ツバメカラスの巣材選びを観察した時も同様だったが、咥えて引いた時簡単
に千切れる様では「弱い巣材だ。」と判断する様でその様な巣材は使用しない様
子が見られる。

彼女の後半身の羽毛が乱れている
様に思われるのだが・・・、
 Mon. Mar.17'08 06:28:20 Canon EOS 30D/EF300mmF4.0  + 1.5x  ISO:400 +1/2
 彼女は満足な巣材が見つからなかったのか近くの枯れ木の枝に止まった。
彼女の後半身の羽毛が乱れている様に思われるが、すでに交尾済みなのだ
ろうか。

繁殖期以外のメスの尻部の羽毛に
乱れは見られない。
 Tue. Nov.02'04 07:19:59  Canon10D / EF300mmF4.0L ISO400
 こちら()は 2004-11-02 に記録した画像だが繁殖期以外のメスの尻部の
羽毛に乱れは見られない。

オスのおしりだが羽毛の乱れは無さそうだ。
 Sat. Mar.29'08 07:54:05 Canon EOS 30D/EF300mmF4.0  + 1.5x  ISO:400 +1/2
 こちらはオスのおしりだが羽毛の乱れは無さそうだ。

 巣作りは雌雄共同で行う。個人的観察例のみの現象かも知れないがオスの
方が熱心に巣作りを行う様だ。巣材を咥えて巣に向かう回数を調べると、
 昨年の観察例ではメスの回数はオスの 1/3 程度。
 今年の観察例ではメスの回数はオスの 1/10 程度。
メスは卵を産む必要があるため体を休めているのだろうか。

 Tue. Mar.18'08 07:56:17 Canon EOS 30D/EF300mmF4.0  + 1.5x  ISO:640
 オスは紐状の物が気に入った様だ。メス同様おしりの周りの羽毛が乱れて
いる様に見える・・・。


 Tue. Mar.18'08 07:56:53 Canon EOS 30D/EF300mmF4.0  + 1.5x  ISO:640
 前述した様に [ 強度を調べた ] 紐を咥えて巣へ向かう。この時直線的に巣へ
向かう場合と巣の付近の小枝に一旦止まり周囲を確認後巣へ向かう場合が見
られる。
_
巣材を咥えて巣作り中の樹へ進む。
 Tue. Mar.18'08 08:25:52  Canon EOS-1D / EF200mmF2.8 L ISO800 1/1000sec.
 巣作りを始めた樹の 20m ほど手前から地上 30〜50cm 程度の超低空飛行
で進み・・(この時()彼の尾羽は地上 10cm 程度だ。)

木の根元から急上昇して巣へ進む。
 Tue. Mar.18'08 08:25:52  Canon EOS-1D / EF200mmF2.8 L ISO800 1/1000sec.
 樹の直前に急上昇して枝の間を上り巣へ到達する。巣作りの作業後は巣
の位置から直線的に飛び出して行く。

未だメスの抱卵は始まっていないと思うのだが・・。
 Sat. Mar.22'08 10:45:23  Canon EOS-30D / EF300mmF4.0L ISO250
 メスが抱卵を始めるとこの様に巣がある樹や近くの樹のこずえでサーベイラ
ンスをする様子がよく見られる。今回は作業に疲れてちょっと一休みしている
のだろう。
 直接巣を見たい気持ちはあるが彼らに対するマナーとして全てのヒナが巣立
つまでお預けだ。不要な接近は巣の放棄の可能性も考えられるのだ。
 参考画像 : 巣作り途中で放棄されたモズの巣 ⇒⇒

 要点
1、 雌雄共同で巣作り作業を行うが、オスの方がより活発に働く。
2、 06:00〜09:00 a.m. 頃まで活発に巣材を運び作業を行うが、その後回数は
   激減する。
3、 巣の構造体の材料を選ぶ時は強度などをチェックしている。

2008-04-06-Sun.
 その後4日間メスを見かけぬ日が続いた。抱卵が始まればメスは巣にこもる
ため姿を見せなくなる事は考えられるが、この場合でも餌を摂れぬメスにオスが
餌を採って来てメスに給餌する様子が見られるのだが今回はその様な事は無い
のだ。
 またオスは巣作り行為を完全に止めている。何かの事情があり巣作り途中で
巣を破棄したらしい。
 今まで彼らに対するマナーとして巣には接近しなかったが、5日目の早朝に
巣をチェックしてみた。巣はすぐに見つかった。ほぼ 80% 以上仕上がっている
状態だった。
 ここで小さな小枝を巣床に立て掛けてすぐに現場を離れた。6日目の今日の
朝、小枝を確かめたが変化は無かった。やはり放棄した事は間違いなさそうだ。

新芽が目立つ柿の木に止まるオス。
 Sun. Apr.06'08:14:39 Canon EOS 30D/EF300mmF4.0 + 1.5x  ISO:320 +1/2
 新芽が目立つ柿の木に止まるオス。新しい恋人探しを始めた様だ。
今日 ( 2008-06-08-Sun ) 同じ柿の木に止まる幼鳥を見つけた。この画像の
オス(と新しい恋人)の愛の結晶と考えて間違いないだろう。⇒⇒

テリトリーの北東端の枯れ木のこずえで
他の野鳥のさえずりを真似るオス。
 テリトリーの北東端の枯れ木のこずえで他の野鳥のさえずりを真似るオス。
新しい恋人に呼びかけているのだろうか。


五月のモズ 繁殖期巣作り 2004年...

2004-05-19 Wed.
 (さくらファミリー)
 予報では「降雨の可能性あり。」だったが、早朝に観察フィールドに出向
いてみた。 このフィールドでは現在モズの2組のペアの営巣が確認済み
だが、巣作りの材料を咥えている3組目の新しいペアが見つかった。巣の
場所は現時点では不明だ。

巣作りの材料を咥えている
新しいペアが見つかった。
  2004-05-19 04:21:30
 曇の日の日の出前、条件は厳しいが遠いミカンの木のこずえに止まった
モズのオスを双眼鏡で眺めて巣材を持っている事を知った。時間と飛び去
った方向をメモに残す。どうも現在観察中のペアのオスとは違う新しい個体
の様だ。

サギの一種だと思われる群れがいつも
この頃上空を通過して行く。
  2004-05-19 04:31:30
 サギの一種だと思われる群れがいつもこの頃上空を通過して行く。
彼が巣の材料を咥えているのが見えるだろうか?下は彼を拡大した画
像だ。
巣材を咥えたオスに再会
  2004-05-19 04:31:30
 先ほど( #3031-04 )と同一個体だろう、新しい材料を持っている。

同様に材料を持つメス
      も見つかった。
  2004-05-19 04:40:26
 先ほどのオス ( #3037-04 ) を見かけた付近で同様に材料を持つメス
も見つかった。 彼女も先ほどのオスと同方向に飛んで行った。
 天候が崩れ始めたので引き上げることにした。ひょっとするとこの個体
は 2003 年このフィールドで誕生の3兄弟の1羽ではないだろうか・・・。
とすると3兄弟全てが伴侶を持ったことになるのだが。

2004-05-21 Fri. 
 このペアはすでに抱卵を始めていると思われる。 その根拠だが
1、オスをいつも特定の場所で見かける事、(メスが抱卵を始めたため巣
  の近辺をを守っているのだろう。)
2、そしてそれまでオスの近くに見かけたメスが見つからない事(メスは
  卵を抱き始めるとほとんど巣を離れない。)
巣とメスの近辺をを
守っているのだろうか。
  2004-05-21 06:27:42
 最近オスをこのパイプの上で良く見かけるのだがメスを見かけない。

2004-05-23 Sun.
 
 今朝、近くにメスを見つけることができた。
今朝、近くにメスを見つけることができた。
  2004-05-23 05:56:01
 別頁で紹介のえんどう豆ファミリー同様、このペアもえんどう豆畑に巣を
かけた模様だ。メスは卵を抱き始めるとほとんど巣を離れないが、採食等
のため巣を離れた後返って来ると巣から数m離れた場所で周囲の安全を
確認、もし近くに農夫などが見える時は「ギチギチ・・」と警戒の鳴き声を上
げる。
 近くに桜の大木があるので今後このファミリーを「さくらファミリー」と仮称
して観察を続けるつもりだ。

私に気付き警戒の鳴き声を上げる
えんどう豆ファミリーのメス。
  2004-05-23 05:44:57
 同様に巣に戻って来て、カメラを構える私に気付き警戒の鳴き声を上げ
えんどう豆ファミリーのメス。




モズの巣について。 モズの巣について。⇒⇒

 撮影の Tips
個人で設計制作した無線リモコン 画像 #08-1106 / 1107 は自作の無線リモコン
RCS Model-17B を利用して記録した。撮影の様子⇒⇒

 


Eye cap ⇒ Eye caps 
 野鳥観察には手のひらに収まってしまうようなコンパクトサイズの双眼鏡は少々能力不足で、最低限この
程度( 8x30mm 〜10x42mm ) の製品が必要だと思う。



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