野鳥 モズ 観察報告
 2004 年 初夏 抱卵.
Rev.
 10
Original :2004-05-12-Wed.
Updated :2008-03-22-Sun.

五月のモズ 抱卵 2004年...

2004-05-14 Fri. (えんどう豆ファミリー)
 えんどう豆畑に営巣しているので私は勝手にえんどう豆ファミリーと
呼んでいるのだ。 今朝の観察では(巣は完成して現在メスが抱卵中
なのだが)巣の材料を咥えて現れ葉陰を巣の方へ進んでいった。巣の
補修でもしていたのだろうか。
巣は完成して現在使用中なのだが
メンテナンスか?
 2004-05-14  06:18:25
 巣はすでに完成して卵がある様な状態でも、この様に巣材を運ぶ様子は
他のモズのペアでも観察された。⇒⇒

2004-05-31 Mon.
 例によって野鳥に詳しい W.K.氏から情報を頂いた。モズに限らず営巣
中の野鳥はけっこう頻繁に巣の補修をするとの事だ。

2004-05-12 Wed.
 日付が前後するが、梅の木ファミリーの観察に出向こうと農道を歩いて
いた時に声を掛けられた。「鳥の写真かね、わしの畑に巣があるよ。」 「あ
のえんどう豆畑ですか?」 「うん、卵が3個入ってるよ」 今から昨夜の雨
で傾いた棚を修理に出向くとの事でお供して再度出向いた・・。と言うわけ
で巣の画像を得る事ができた。 
運良く巣の画像をゲットできた。
 2004-05-12 10:25:45
 巣の周囲の枝などの状況を変えたくないためカメラを掴んだ手を豆の葉陰に
いれ適当な角度で数枚撮った中の画像だ。
さらに3個の卵も確認できた。
 2004-05-12 10:25:45
 カメラのファインダーを覗くことができない状態で撮ったのだが、運良く3
個の卵も写っていた。


 2004-05-14 07:26:23
 オスは抱卵はしないで周囲の警戒などが役目なのだろうか?畑の柵
のいちばん高い位置に止まるオス。下腹部のもこもこした羽毛は交尾の
痕跡だろうか、大型の野鳥キジなどでも見られる現象だ。⇒⇒
_
モズの巣 

 多くの場合テリトリー内の潅木や畑の作物の枝に巣を作る。
2007年に観察した例。巣立ち後土地のオーナーの許可を得て枝ごと取り
出した物だ。
内径は 70mm x 80mm、深さ 50mm だった。
 今回営巣したのは山茶花で地上約 180cm の位置だった。巣の内径は
約 70mmφ 深さは約 50mm だった。

潅木の枝の付け根を利用して
組み上げられている。
 山茶花の枝の付け根を利用して組み上げられている。外寸は 150mmφ
x 120mm D、白い枠の部分を以下に示す()。

巣の外装は1.5〜2.0mm 程度の太さの
小枝や農作物の茎が使われている。
 巣の外装は1.5〜2.0mm 程度の太さの小枝や農作物の茎が使われ
ビニール紐なども多用されている。

2004年の観察例、その時点で
卵は5個になっていた。
 2004-05-19  07:12:12
 2004年にえんどう豆畑の中に作られた使用中の例。高さは地上約 140cm
で、巣床は D=70mm、φ=80mm の大きさだった。

内径 80mm 深さ 50mm のスペースに
数羽のヒナが居住できるだろうか。
 2005年に観察した事例。高さは地上約 180cm で、巣床は D=70mm、
φ=80mm の大きさだった。おそらく親鳥は巣立ち間際に手が回らなかっ
た様で巣の外部はもちろん巣床までたくさんの排泄物で汚れていた。
 モズの巣の観察経験例は多くは無いのだが、これほど汚れた事例の
観察は初めてだった。最後のヒナが巣立ちしてから2日後に枝ごと取り
出したので他の鳥が汚したとは考えにくい。
_
 ** 巣の放棄 **
 様々な事情で巣が放棄される事は少なくない。たとえ巣の中に卵やヒナ
が居る状況でもあっけなく巣を放棄するものだ。『卵やヒナを守るために親
まで犠牲になっては子孫を残せない。』との基本的な考えが、この種の野
生動物の行動の基礎として DNA にインプリントされているのだろうか。
様々な事情で巣が放棄される事は少なくない。
 この()事例は付近で大きな工事が始まり巣作りの途中で放棄されたモズ
の巣だ。分かりづらい画像だが、マウス・ポインターを画像上にスライドすれば
完成時の巣のイメージが示されるので参考にして頂きたい。
 途中で巣が破棄された原因だが、通常巣は数羽のヒナの体重に耐えられる
様に2本以上の枝に支えられる様な構造で作られるが今回の事例の巣はたっ
た1本の枝で支えられている。設計ミスに途中で気づきあきらめたと考えるのは
考え過ぎだろうか?。
 
参考資料 : 抱卵はメスだけが行うが巣作りは雌雄共同で行う ⇒⇒

参考資料 : ヒバリの巣 ⇒⇒

 

五月のモズ 抱卵 2004年...

2004-05-15 Sat.
 (えんどう豆ファミリー)

 例外的なのか時々見られる挙動なのか不明だが、現在観察中のペア
に以下の様な行動が見られる。

1、
 モズの場合一般に抱卵はメスが行うものらしいが現在観察中の例では
オスも抱卵 ( 30分程度では抱卵とは言えないかもしれないが)する様子
が観察される。
2、
 また抱卵中のメスにオスが食物を運ぶのだが、観察例のメスは巣の
中では食べず、一旦数m離れた木の枝に移り、ここでオスからの給餌
に応えている。


オスが現れ食物を咥えて鳴きながらメスに知らせる。
 2004-05-15  06:57:09
 オスが現れ食物を咥えて大きな鳴き声でメスに知らせる。以前も記した
が、カワセミ、モズ等は獲物を咥えたままでも鳴く事は可能だ。

巣の中のメスに変化は見られない
 2004-05-15  06:57:17
 毎回の事だが、巣の中のメスに変化は見られない。メスの体の状況
が判断しづらいかも知れないが、メスは右方向を向いて体をすっぽり巣
の中に沈め長い尾は外に出している。(下画像4枚目 #2898-04 のオ
スとほぼ同様のかっこうをしている。)

直接巣の中の彼女まで食物を届ける
 2004-05-15  06:57:21
 直接巣の中の彼女まで食物を届けるが、メスはここでは受け取らない。
オスが巣の上で呼びかけた後巣へ接近するまでにメスは巣を抜け出して
いるケースが多い。(オリジナルの#2875画像を拡大するとメスがまだ巣
から出ないでオスの足元にいる事、オスが獲物を咥えている事がわかる。)

メスは巣の中での食事は好まない?
 2004-05-15  06:57:41
 メスは巣から数m離れた花梨の枝でオスを待ち(上画像左)、オスから
食物を受け取りここで食する(画像右)。 この後メスは30分程度この枝
や近くの柵などで体を休めたり採餌に出ることもある。
 オスは彼女の近くで同様に時間を過ごす。メスと共に採餌に出ることも
ある。 時には空家になった巣へ向うことが散見できる

先ほど食物を咥えて現れた巣の上の位置に顔を出す
 2004-05-15  07:04:09
 先ほど食物を咥えて現れた巣の上の位置に顔を出した後、葉陰を通って
巣へ向う。

メスがいない巣に入り込んで抱卵をはじめる
 2004-05-15  07:04:12
 メスがいない巣に入り込んで抱卵をはじめる。黒い過眼線や翼の白いス
ポットでオスだと判断できる。
メスがいない巣に入り込んで抱卵している 2004-05-15  07:17:09
 時々体の位置を変えたりしながら 30〜40分程度巣の中で過ごしてい
る。その後メスがやってきて交代、または自分で巣を出ることで彼の抱卵
は終了となる。
 別の場所にもモズの営巣場所があり、同様のオスの挙動が見られるか
興味はあるのだが、巣の位置をまだ特定できていない事、観察に適した
場所ではない事、の理由で不可能だ。 

 その後複数の専門家からコメントを頂いた。
1、この程度の時間では抱卵とは言えないとの事だ。
2、「オスが巣に入ることは大変珍しい。」、「短時間オスが巣に入ることは
  よく見られる挙動だ。」などのコメントを頂いた。



五月のモズ 抱卵 2004年...

2004-05-15 Sat.
 (えんどう豆ファミリー)
 えんどう豆畑のオーナーに再会、卵は4個に増えていると聞かされた。
オーナは豆の集荷や手入れで畑には何度も出入りするが、短時間であ
ればモズに影響はほとんど与えない、当然写真撮影も構わない、一番
影響を与えることは長時間巣の付近でうろうろする事だ。と教えられ4個
の卵を画像に残した。
卵は4個に増えていた。
 2004-05-15  13:57:21
 以前数枚撮った画像でも気になっていたのだが、上画像の黄色いサー
クルの部分が気になるのだ。その部分を拡大した画像が下の画像だ。
風通しの良い設計なのだろうか
 2004-05-15  13:57:24
 巣の底部がすけて背景のえんどう豆の緑が見えるじゃないか。無論卵
が落下する様なことはなく、通風などの面で都合が良いデザインのかも知れ
ない。
 モズの巣はこの様な構造を特徴とする物なのだろうか?過去オオヨシキリ
の巣を見たことがあるが ( 参考画像 ⇒⇒ )もっとしっかりした構造だっ
た記憶があるのだが。

2004-05-19 Sat.
 台風の影響で雨の可能性があると聞かされたが早朝に出向いた。『早起
きは○○の得』とやらのことわざどうり、巣作りを始めたらしい新しいモズの
ペアに会うことができた。 参考画像 ⇒⇒
 えんどう豆ファミリーのメスがオスの用意した食事をとっている間に巣を拝見
して卵が5個に増えている事を知った。
_
いつもの様にいつのも場所でオス(下)の
差出す食物を取るメス(上)
 2004-05-19  07:22:12
 いつもの様にいつのも場所でオス(下)の差出す食物を取るメス(上)。

腹部の羽根の乱れが抱卵中で
あることを物語っている。
 2004-05-19  07:25:42
 隣りの木の枝に止まったメス。腹部の羽根の乱れが抱卵中であること
を物語っている。
 参考資料 : 抱卵期のキジのメス:羽毛が抜けている腹部 ⇒⇒

卵は5個になった。
 2004-05-19  07:12:12
 とうとう卵は5個になっていた。

2004-05-25 Tue.
 いつもの様にバイクを道路脇に止め観察機材を背負って農道を進み農
機具小屋を過ぎた私は目を疑った ⇒⇒


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