2003-09-29 Mon. 現在観察中の、ほぼ半径 200m のフィールド内の3羽の♂のモズ 兄弟は、数日前から相手を追い出す様な行動が目立ちはじめた。 ところが今日の観察では4羽!!になっていた。 この4羽目は♀なのだ。多分彼女はテリトリーを探しに来て、この 餌の豊かなフィールドが気に入って、ここで冬を越す考えらしい・・(と 勝手に想像している。) 今の季節の日の出時間は 05:35 頃だが未だ薄暗い明るさの 05:00 頃から高鳴きを始めている。 Thu. Oct. 2'03 05:50:13 Canon EOS 10D / EF300mmF4L +1.4x ISO800 曇天 日の出時間を過ぎたが曇り空で太陽は顔を出さない。こんな明るさでも 670mm のレンズで手持ちで撮影を可能にした新テクノロジーに敬意と 感謝・・・。 Thu. Oct. 2'03 08:45:41 Canon EOS 10D / EF300mmF4L +1.4x ISO800 普段は TV アンテナや電線など高い所で鳴いているが餌をとる時は1〜 3m程度の高さの木の枝や杭から地表の昆虫などを狙っている。 彼女の高鳴きに引かれるのか若鳥♂もちょくちょく近くまで顔を出す。 互いにじゃれあう様に高く低くいっしょに飛翔するが数分で別れ別々の場所 に姿を消す。 _ 2003-10-03 Fri. 現在のフィールドの4羽の中では彼女が最も活発だ。早朝一番最初に鳴き 始め、日中も最も盛んに高鳴きをしてる。 ![]() Fri. Oct. 3'03 07:58:51 Canon EOS 10D / EF300mmF4L +1.4x ISO400 -2/3 ブッシュの中で激しく鳴くモズ♀。 下クチバシ基部が肉色なのは今年誕生 の若鳥だと書物で読んだ記憶がある。(間違っていたら御指摘願いたい。) 前頁の若鳥♂達も同様だが彼女ほど明確ではないようだ。 Memo' モズのクチバシについての考察 ⇒⇒ モズ♂は背中に白いスポットを持つが♀にはこの翼のスポットを持つ例と持 たない例がある、今回の観察個体は翼のスポットを持たない。 スポットを持つ♀の例⇒⇒ _ 2003-10-16 Thu. 先月頃から見られたチェイシング:追っかけ、がよく見られる。追撃する方も される方も激しく鳴き声をあげている。それを見た他の個体も加わり時にはこの フィールドのすべてのメンバー(4羽)が加わり空中戦を行っている。 いつも数分で終わる事、明らかな攻撃は無く追いかけるだけ、この二点は以前 と変わらない。一種の『ごあいさつ』の様なものか・・・。 _
2007-10-18 Thu. 下の表は毎年のテリトリーのオーナーの性別リストだ。
_ 過去1ヶ月ほどの観察結果から、2007年は三ヶ所のテリトリーは全てオス で席巻されたと思っていたのだが、いつも北端のオーナーが高鳴きをする柿 の木畑で今朝観察されたのはメスだった。 Thu. Oct. 18'07 07:32:44 Canon EOS-1D / EF100-400mmL +1.5x ISO400 ( By RCS Model-17-B) 果実が収穫しやすい様に低く整枝された柿の木が10本ほど植えられた 柿畑で、周囲が水田なので当方の実を隠す物がなく、接近した撮影が困難 なので、北端のオスがこの枝で高鳴きをしていた様子を記録した画像は無 いのだが、、。 Thu. Oct. 18'07 07:33:10 Canon EOS-1D / EF100-400mmL +1.5x ISO400 ( By RCS Model-17-B) 先月自作した無線リモコンを利用すれば遠方からでも撮影が可能なので 今朝得られた画像だが明らかにメスだ。 Thu. Oct. 18'07 07:31:50 Canon EOS-1D / EF100-400mmL +1.5x ISO400 ( By RCS Model-17-B) 念のためにトリムしたものだ。今朝の撮影は約 80m離れた地点から行 なったため双眼鏡では雌雄の確認は不可能で、私はてっきり先日まで観 察していた北端のオスだとばかり思っていたのだ。 今朝の撮影現場。左のサークルのモズを右サークルのカメラで狙う。 カメラのレリーズは約 80m 離れた場所から行なった。この距離ではモズ の雌雄の判断は双眼鏡を使っても困難だ。 使用したリモコンは電波を利用した物なので有視界とか指向性などの 制限は無い。観察フィールドを自由に歩き回り、時々双眼鏡で柿の木に モズが止まっていないか確かめ、止まっていれば(カメラとの間に建物な 遮蔽物があっても)その場でレリーズ可能だ。一旦無線式のリモコンを 使用すると(送信位置を数m動いても通信不可になる)光学式には戻れ なくなる。 左がキヤノン製(光学式)リモコン、右はナテック社製(無線式)リモコン。 _ 2007-10-13-Sat. Sat. Oct.13'07 07:58:17 Canon EOS 10D EF28-135mm @130mm ISO200 ( By RCS Model-13) この画像は 2007-10-13 に柿の木畑の隣の休耕田で記録した(それま での観察で北端のオスだと考えていた)個体だ。記録した位置は、今朝 メスを記録した柿の木から 10m も離れていない所だ。 さて・・・・、今年の北端のオーナーは雌雄どちらになるのだろうか?。 _ 2007-10-14-Sun. Sun. Oct.14'07 06:29:33 Canon EOS 30D EF300mmF4.0+1.4x ISO400 彼が南端のテリトリーのオーナーだ。 Sun. Oct.14'07 06:29:34 Canon EOS 30D EF300mmF4.0+1.4x ISO400 彼のテリトリーは南端なのだが積極的に中央部へ姿を見せる。 2007-10-19-Fri. 結局彼女は観察フィールドの北東エリアを自分のテリトリーとした様だ。 この観察フィールドの東部は営巣場所は無いこともないが、住宅が立ち並 んでおり快適なテリトリーとは言い難い場所だ。 今朝は住宅の屋根の上で盛んに高鳴きをしていた。昨日作成のテリトリ ー表は以下の様にアップデートしたが更に変更する事になりそうだ。。 _
彼女はテリトリーの拡大 or 獲得をもくろんでいる様で、北端、中央のオー ナーに対して果敢に攻撃を繰り返していた。 この画像は昨日のものだが、今朝観察に出向いたときは背後の住宅の 屋根の上で盛んに高鳴きをしていた。 その後昨日同様柿の木に移って高鳴きを繰り返していたのだが、、、。 07:59:51 柿の木のこずえから周囲を監視。08:07:32 ミカン畑でこずえに 止まっている中央のオスを見つけたらしい。直ちに攻撃を仕掛ける。 ![]() 08:07:35 2〜3m の低空で接近、ミカンの木の手前で急上昇して攻撃 する。左のサークルが彼女、ミカンの木の陰になってしまったが右のサー クルが逃げる中央のオス。 天候が崩れて小雨が降りだしたが、08:10:59 今度は北端のオスの追撃 を始めた。 この様子では彼女は北端 or/both 中央 のテリトリーを獲得するのでは なかろうか。もし獲得できなくても北東端でテリトリーを持つものと思われる。 猛追を受け姿を消したオスたちは20〜40分後には元の場所に現れるが 再度彼女のアタックを受けることになる。 _ 2007-10-20-Sat. 今の季節のモズは 04:30 a.m. 頃(車はヘッドライトを点けないとドライブで きない暗さだ。)から高鳴きを聞くことも珍しくない。事前にセットする機器等 の準備のため 04:00 a.m. には現地入りして準備作業を始めた。 さて昨夜のバトルの結果はどうなったのだろうか、夜は白々と明けてきた。 Sat. Oct.20'07 06:52:46 Canon EOS 30D EF300mmF4.0+1.4x ISO640 05:00 a.m. 空は明るくなってきたが1羽のモズも確認できない。06:00 a.m. まだ1羽も見かける事ができない。06:08 a.m. 南端のオスが高鳴きを始めた しかし中央と北端、そして北東端の個体は全く姿を見せない。 06:49 a.m. 中央のオスのミカン畑から高鳴きが聞こえた。双眼鏡で確かめ ると同時に画像に残したが双眼鏡でもカメラの LCD モニターでも過眼線の色 がはっきりしない。先週の観察でもはっきりした黒い過眼線を持っていた印象 があるのだが・・・。ひょっとすると記録した個体は既にこのテリトリーを奪い取 った北東端のメスなのだろうか?。 Sat. Oct.20'07 07:58:03 Canon EOS 30D EF300mmF4.0+1.4x ISO640 北端のオスが高鳴きを始めた。今朝は(彼のテリトリーのコアは桜の大木 だが)梅の木で鳴いている。彼の視線の先は柿の木畑だがそこは未だ無人 (無鳥)だ。 Sat. Oct.20'07 08:01:23 Canon EOS 30D EF300mmF4.0+1.4x ISO640 彼は梅の木から柿の木畑の途中の桑の木までは進むのだが、その先へ 進もうとしない。先週は柿の木畑で高鳴きをする姿を良く見かけたのだが・・ [ やはり昨日の襲撃を受けた記憶が残っているのだろうか ] と考える私の 思い過ごしだろうか。 _ Sat. Oct.20'07 09:46:12 Canon EOS 10D EF300mmF4.0+1.4x ISO400 ( By RCS Model-17-B) 私は柿の木畑付近に居たのだが、中央のオスのミカン畑で高鳴きが聞 こえてきた。私は中央のオスの姿が見える位置ではなかったが胸の無線 リモコン ( RCS Model-17-B ) のボタンを操作して数回レリーズ信号を送 っておいた。 実は今朝の夜明け前の準備で、カメラを中央のオスが好んで止まるミカン のこずえを狙ってセットしてあったのだ。 期待していた通りミカンの実を手前に彼の姿が記録されていた。 さて、東北端のメスだが13:00 まで観察を続けたが姿を全く見せなかった。 昨日は途中で雨天となったため観察を切り上げたのだが何が彼女に起こっ たのだろうか?。 明日の日曜日も観察に出向く予定だが彼女に再会できる だろうか?。
|