Gallery モズ
モズの習性
 Rev.
05
Original : Thu.Oct.20'05
Updated :Thu.Dec.21'06

はやにえ 2005年...
2005-10-20 Thu
 
普通、[ はやにえ ] の材料となるコオロギやイナゴなどは最小でも4cm
程度の大きさだが今日見つけた例は2cm程度のものだった。
この杭は直径4cm程度だ。コオロギの
小ささがわかるだろう。
 これでは乾燥すれば皮だけになってしまうだろう。食料が不足した時の
ための予備食だとの説から考えると無意味な様に思われるのだが。作られ
た場所はオスのテリトリーに近い位置だった。雌雄いずれが作ったものか
不明だ。

はやにえを踏み潰している。
気付かなかったのだろうか
Sun. Oct. 23'05 10:26:59  Canon EOS 10D / EF200mmF2.8   ISO200 ( By LC-4 )
 数日後、この杭にメスが止まったが彼女はまったく [ はやにえ ] を
気にしていなかった様だった。(気づかなかったのか?)
 その後11月の中旬に観察した時はひからびた皮のみの状態だった。

約2ヵ月後の積雪があった日、
オスがはやにえを突付いていた。
Sun. Dec. 18'05 07:13:53  Canon EOS 10D / EF300mmF4.0+1.4x  ISO400
 昨夜は大幅に冷え込んで今朝は数cmの積雪が見られた。車内から曇った
ガラス越に撮った画像で不鮮明だが背景の白い色は積雪だ。突然オスが現
れ、約5分ほど不自然な姿勢で丹念につついていた。彼が立ち去った後は
コオロギの痕跡はすべて消えていた。
 以前 [ はやにえ ] を作った場所など記憶しているとは思えない。偶然立ち
寄った場所で見つけたものを食したのだろう。以前も同様に食している様子を
観察した経験がある。 ⇒⇒

_
はやにえ 2006年...

2006-10-27 Fri.
 
[ はやにえ ] の目的は様々な説がある。10〜11月頃から [ はやにえ ]
が良く見られるようになるが、これは餌の少ない冬季のための保存食説の
根拠になっている。
 尖った小枝や針金に突き刺したり小枝の分岐した箇所に挟み込むのが一
般的だが例外的な [ 作品 ] を見かけることもある。昨年 ( 2005年秋) の例
だが農機具小屋の壁板に貼り付けられたイナゴを観察した事がある。突起
物などの無い壁に、まるで力まかせにぶつけた様な状態で張り付いていた。
最初は全く [ はやにえ ] だとは考えもしなかったが、帰宅後フィールドノート
ブックの内容を再チェックした時どうもすっきりしないので翌々日に再度チェ
ックに出向いた。しかし前夜が雨天だったため作品は雨で流れ落ちていた。
 そのため今年 ( 2006年 ) は特に彼らの作品に気を配っていたのだ。
そして・・・・。
 
のっぺらぼうの杭に[ はやにえ ] が
作られている。
 今朝見つけた作品。尖った小枝や針金などが無いのっぺらぼうの杭に
[ はやにえ ] が作られている。・・・・一般的な形状とは異なるため厳密に
言えばまだ[ はやにえ ] だと断定できぬかも知れないが、私はモズの
作品だと確信している。

杭に残された釘や虫ピンにイナゴを取り付けたのでは
ないかとも考えてみたのだが。

 杭に残された釘や虫ピンにイナゴを取り付けたのではないかとも考えて
みたが、数本並んでいる同種の杭にはその様な痕跡は見当たらない。
イナゴと杭の間をルーペで確かめたが釘などは見当たらない。また杭の左
側には製作者(モズ)の排泄物の跡がかすかに白く残っている。

粘度の高い体液で貼り付けたのでは
ないだろうかと私は想像している。

 イナゴの固定方法だが、ルーペでつぶさに観察した結論から、この種の
昆虫を押しつぶすと内臓と体液が滲み出す。当初はさらさらした流体だが
時の経過とともに乾燥して粘度が高くなる。その粘度の高い体液で貼り付
けたものだろうと私は推察している。その根拠の一つとしてイナゴの腹部
が(内臓を押し出され)ぺしゃんこである事が挙げられる。
 個人的観察経験ではモズが[ はやにえ ]を製作する時間は 20〜90 分
程度で、気に入った作品になるまで獲物を止めなおしたり傾きを変えるな
ど、(芸術家が作品を仕上げるように)結構時間を掛けている。杭にも体液
らしき汚れが残っているが、体液が粘度を増すまでかなり時間を費やして
仕上げたのではないだろうか。
 もしイナゴが杭の釘や虫ピンなどに止められているのであればイナゴを
取り外すことで簡単に分かることだが、現時点ではこのままフィールドに放
置したままだ。
 放置する理由だが、昆虫の体液で固定しても完全に乾燥すれば少々の
雨では流れ落ちないものだとモズ゙達は考えているのではなかろうか?。当
分この状態で放置して風雪に耐えるものか確かめたいのだ。
 イナゴが釘に止められているか否かを調べるのはその後でも良いのでは
ないだろうか。

 一般的な [ はやにえ ] の例: 1月のモズ

2006-10-30 Mon.
今朝の観察で[ はやにえ ] が消えていた。 
 Mon. Oct.30'06 07:15:28  Canon 20D/ EF28-135mm @ 28mm   ISO400 
 今朝の観察で[ はやにえ ] が消えていた。ここ数日は晴天が続いて雨に
流されたとは思えない。念のため地表を丹念に調べたが見つからなかった。
 落下でないとすれば、製作者が食したのだろうか?。

最初から気になっていた釘や虫ピン状の物は
杭には全く見当たらない。
 Mon. Oct.30'06 07:15:54  Canon 20D/ EF28-135mm @ 135mm   ISO400 
 最初から気になっていた釘や虫ピン状の物は皆無だ。そして乾燥した
体液と内臓の一部が板にこびりついている事が分かる。 再びやって来
たモズがイナゴを食したのだろうか?。

 同様の手段の作品の観察経験をお持ちの方はお知らせ頂きたい。

2006-12-21 Thu.
 いつも的確な指示や情報を頂く W.K. さんから以下のコメントを頂いた。

> これはモズのハヤニエです。
> モズのハヤニエは棘に刺すだけではありません。
> バッタ類などは、内蔵を引っ張り出して、棒杭などに貼り付けること
> があります。
> 乾燥すれば、ある程度の期間貼り付け状態になることを知っている
> のだと思います。


 彼から最初の情報を頂いたのは 2001年で、その後も的確な指示を頂
いている。現在旅の途中とのことだ。Merci W.K. bon vovage !



モズのもくじ 
へ進む
モズ観察前の
頁に戻る
モズ観察次の
頁に進む
野鳥観察グラフィティ       
   
デジカメによる 野性動物の記録

デジカメ de 野鳥観察 へ進む
観察記録のアーカイブ 野生動物観察記録

観察記録のアーカイブ
撮影機材に関する
報告セクション デジカメ手作り工房

カメラや手作り撮影機材などの情報
ロボットカメラを
作ろう その-2
私の愛用レンズ(中古品ばかりなのだが・・) 私が愛用している
レンズ
   File name : B_H__221411.html