2003-06-27 Fri. ***** 事故 ***** さきほど、出向いたフィールドで果樹園の防鳥網に絡んでいるモズ♂を 見つけた。この果樹園は以前、私が野鳥を撮るために園内に入ることを快 く許してくれた方の園なのだ。 Fri. Jun.27'03 10:06 Olympus C-2500L 他の小鳥類と異なり強力なクチバシを持つため素手では(相手も私も)危険だ。 バイク用のグローブを付けて近づく。上の画像はその時撮った数枚の一部だ。 鳥の咥内の構造の知識は皆無だが、喉に見える歯? の様な物は [ モズ ] 独特 の物なのだろうか?。 黄色が多いクチバシから考えて換羽期が近い幼鳥だろうか?。補足資料⇒⇒ Fri. Jun.27'03 10:02 Olympus C-2500L 事故後相当暴れたと思われるが、( 私は専門的知識を持たぬが )骨折など していない様だ。 網糸は暴れたため複雑に体に絡んでおりこのまま網糸を切れば糸が絡んだまま 飛び去る可能性がある。 ひとまず自宅へ連れ帰る事とした。 その後、私が取ったアクションを記しておく。 1、体に絡んだ糸を全て取り去り、以前子供が使用したケージに入れ布で覆って 落ち着かせた。 改めて動作を観察するが骨折その他の問題はなさそうだ。 2、興奮していて食べないとは思ったが、水とミルワームを用意してやった。 3、一時間後、用意したミルワーム10匹をすべて食した。⇒⇒さらに追加。 最初に与えたのは幼虫だったが、次回は成虫5、幼虫10、⇒1〜2時間で すべて食した。 4、私の都合で今日現場まで出向けぬため明日レリーズすることにする。 その後ミルワームの死んだ成虫、ミミズを与えて見たが1〜2時間ですべて 食した。 5、三時間後、水も飲んでいる。 2003-06-28 Sat. ***** 翌朝 ***** 6、05:30 もう表は明るい。ケージの床の糞などをチェックするが問題はなさそ うだ。タオルで目隠しをして車の助手席に置き現地へ向う。 7、昨日の場所とは少し離れた周囲が水田の場所からレリーズする事にする。 8、車窓を閉めた状態でタオルを外す。当然車内を飛びまわるが、不自然な動作が 無い事を最終確認する。 9、周囲が水田の場所を選んだのは数百メーター飛ばないと止まる枝などが無 いため飛翔状態がチェックしやすいと考えたからだ。 車窓を開ける、力強く飛翔しすぐ視界から消えた。" Have a good life and catch a better half ! " (達者で暮らせよ!、良いカカァ見つけろョ!) 2003-06-30 Mon. ***** 数日後 ***** 防鳥網に絡まった位置の高さなどを調べるため再度事故現場へ出向いたのだが、 地表に4枚の尾羽を見つけた、事故の個体の物だと思う。一時に4枚もロスして大 丈夫だろうか?。 2003-08-20 Wed. このページのトップの画像をカメラ雑誌に投稿したところ入選した。( Web で調べて 以前にも1点が入選していた事を知った。⇒⇒) 2003-08-29 Fri. この時に私がレリーズした彼ではないかと思われる個体を見つ けた。⇒⇒ 2004-07-21 Wed. これはスズメの事故死の例だ。 Wed. Jul.21'04 06:50:30 Canon EOS 10D#2/EF300+1.4x ISO400 ビニール紐は畑の作物や柵を縛るため等に多用されているが、古くなった 紐は、ほつれ易く滑りも悪くなりこの様な事故の原因ともなる。
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