キジの観察報告
オスの個体識別.
Rev.
21
Original : Sun.Mar.30'03
Updated :Sun.May.27'07
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オスの個体識別法

 一説によれば、キジオスの個体識別は肉垂とトサカ部分の形状の差を
調べることで高い精度で可能との事だ。
私が所有するレンズではクローズアップ画像は簡単には得られないが、
フィールドで観察中運良く撮れた彼らのクローズアップ画像から検証して
みようと思う。 今のところ(2003 年春)繁殖期の画像のみだが、同じ個
体の秋、冬のトサカが縮小した季節の画像も追加したい。

 参考資料 : 幼鳥から成長、そして老齢までの肉垂とトサカ部分の成
           長と変化の例 ⇒⇒
 参考資料 : 同じ個体の 2003年と2005年の顔のクローズアップ
           画像。⇒⇒


2003-05-08 Mon.

2002 年から観察を続けている個体
Mon. May.08'03 06:59:00 Canon EOS 10D / EF100-400mm + 1.4x  ISO:1600

2002 年から観察を続けている個体で、工業の前の果樹園をテリトリーに
しているオス

2003-05-24 Sat.
ミカン畑をメインテリトリーにしている♂
Sat. May.24'03 07:45:19 Canon EOS D30 / EF100-400mm L + 1.4x ISO400
 私鉄沿線に隣接するミカン畑をメインテリトリーにしているオス。トサカは
果樹園の個体より大きく、頭部で左右の2枚が接している。
_
2003-06-02 Mon.
注目したいのはクチバシの形状だ。
この個体は老齢なのではないだろうか
Mon. Jun.02'03 10:32:25 Canon EOS-1D / EF100-400mm L + 1.4x  ISO200

2003-06-02 Mon.
注目したいのはクチバシの形状だ。
この個体は老齢なのではないだろうか
Mon. Jun.02'03 10:02:17 Canon EOS-1D / EF100-400mm L + 1.4x  ISO200
 以前から依頼していた耕地のオーナーの許可がやっと得られて観察で
きた個体。口を開けているのは気温が高いため、体温調節目的だと思わ
れる。( ニワトリなど多くの鳥類で同様の行動が見られる。)この個体に
興味を引かれたのは ケン・ケーンの鳴き声がかすれ気味で、まだ若い
オスで鳴き声が熟練していない個体だろうかと想像したからなのだが、
想像は大きく違っていた様だ。

 注目したいのはクチバシの形状だ。フィールドではそこまで観察できるほ
どの接近は不可能だが、PC で撮影画像をチェックして、最初、クチバシに
先天的な異常を持つ個体かとも考えたのだが、他の個体のなめらかな形状
そしてつややかな白色のクチバシに比べると、この個体は老齢なのではな
いだろうかと想像している。普通野生動物は老齢化するまで生き延びる例は
少ないのだろうが、彼のテリトリーが住宅地に近くて狐、野良犬などの天敵
そしてハンター等も近づけない事、飼い犬はすべて繋がれている事、ほぼ
年間を通じて畑に食料があることなどで長生きができたのではないだろうか。
( まだ老齢の鳥と結論がでたわけではない、あくまで個人の想像だ。)

_
2003-06-04 Wed.
最もキジ♀に人気が高い ( ? ) 個体で
♀を連れている様子を複数回見かけた。. Wed  Jun.04'03 06:21:47 Canon EOS 10D / EF300mmF4.0 L   ISO:100
 M倉庫近辺の田畑に現れるオス、クチバシ先端が赤く汚れているが、先
程まで畑のイチゴを食していたからだ。イチゴ畑周辺には良く出没するが
イチゴを食べるのは珍しい、3年以上の観察で始めて見せた挙動だ。
 最もキジメスに人気が高い ( ? ) 個体で、過去の観察では常時3〜5羽
のメス達を連れている様子を複数回見かけている。
 メスはグループ行動していると言われている。偶然それらのグループと
彼が出会った時に、当方の観察も重なったのかも知れない。繁殖期には
メスの側から気に入ったオスに接近するとの説があるが、とすれば彼は
多くのメスを惹き付ける人気スターだと言えよう。

2005-05-17 Tue.
通称蛇谷をテリトリーにしているオス。
 Tue. May.17'05 14:20:31Canon EOS 10D#2/EF300mmF4.0L+1.4x  ISO:400 -2/3
 通称蛇谷をテリトリーにしているオス

2007-04-18 Wed.
私が [ 砂山のオス ] と仮称している個体
 Wed. Apr.18'07 06:33:50  CanonEOS 30D /EF300mmF4.0  ISO320
 2007年から観察を始めた [ 砂山のオス ] と仮称している個体。

2007-05-11 Fri.
植木屋のオスのオスのクローズアップを上げておこう。
 Fri. May.11'07 06:23:43 CanonEOS 30D /EF300mmF4.0+1.4x  ISO800
 2007年から観察を始めた  [ 植木屋のオス ] と仮称している個体。

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蹴爪 (ケヅメ)

下画像赤い円内がオスのみが持つ蹴爪だ。繁殖期にテリトリーやメスを巡
ってオス同士の争いで使用する例が見られる。
キジ♂のみが持つ蹴爪だ


両足を自身の胸の前に揃え、
蹴り下ろす勢いで相手を攻撃する。
 繁殖期に見られるテリトリーやメスを巡ってのオス同士の争い。両足を自身
の胸の前に揃え、蹴り下ろす様にして相手を攻撃する。

2月齢程度の幼鳥では蹴爪は明確に見られる。
Sun. Aug.08'04 07:20:54  Canon 10D/ EF300mmF4 L + 1.4x   ISO200 -2/3
 ヒナを間近に観察した経験が無いため、誕生直後のオスのヒナにこの蹴爪
が見られるものか不明だが、少なくとも2月齢程度の幼鳥では蹴爪は明確に
見られる。

 参考画像 : 幼鳥オスの蹴爪  ⇒⇒
 参考画像 : 繁殖期のオス同士の争い ⇒⇒
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2007-05-27 Sun.
 その後も観察を続け、通常は一脚に一本の蹴爪なのだが、本来の爪の
上側に更に爪をを持つ個体を見つけた。 私としては初めて観察する事例
だが、自然界ではある程度の率でこの種の二重の蹴爪を持つオスが存在
するのかも知れない。
 下(↓)画像 #07-0226 の上へマウスをスライドして頂きたい。
本来の蹴爪の上側に更に(小さな)蹴爪を持つ事例。
 Sun. May.27'07 05:47:16 CanonEOS 30D /EF300mmF4.0+1.4x  ISO500
_
 本来ならば画像で説明するのがベストだろうが、彼らの戦いで蹴爪がどの
様に使われるか解説しておこう。

先ず双方が向かい合い
相互に威嚇しあう。
 先ず双方が向かい合い威嚇しあう。この時点で経験の少ない若オス等は
戦わずに逃げ去る例も見られる。

攻撃側が両脚を胸の位置で揃え
相手より高くジャンプする。
 攻撃側が両脚を胸の位置で揃え相手より高くジャンプする。

落下する勢いで相手にぶつかると同時に
両脚を自身の後方に向けて引き下ろす。
 攻撃側は落下する勢いで相手にぶつかると同時に両脚を自身の後方に
向けて引き下ろす。この時に蹴爪が効果的な武器として働く。
 争う時間は数分から1時間程度で、弱者は自身の能力不足を知ると速や
かに退散する。勝者も深追いはしない。

 参考画像 : キジ・オス同士の争い  ⇒⇒

 両脚を胸の位置で揃えた姿勢で相手にぶつかって攻撃する方法は他の
鳥でも見られる。以下に一例を示そう。
ウグイス(左)を攻撃するメジロ(右)。
Sun. Dec.29'02 12:47:15  canon EOS-1D / EF100-400mm + 1.4X
 2002 年12月に観察した例だが、フィールドに食物の少ない時期に熟した
柿の実(画像中央下部に小さく見えている。)をついばんでいたウグイス(左)
を攻撃して追い払うメジロ(右)。

メジロはミラーの中の自身に
どの様な挙動を示すだろうか?。
 食事中のメジロは仲間の接近をとても嫌う。ミラーを使ってその排他的な
性質をテストした。 ⇒⇒


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