CANON EOS 10D D30 自作補助電源
BP511/BP511A の代用電源の制作
Rev.
22
Original :  Fri.Apr.09'04
Updated :Mon.Nov.20'06


2003-12-05 Wed
 私が所有しているデジタル SLR 、Canon EOS D-30 / 10D  用の電池
BP-511 の信頼性・耐久性は好ましいものでは無い。 この件で過去数
種の代用電源を試したが、なかなか満足できる物が見つからなかったの
だ。 単純な3端子レギュレーター等を使用すると一見正常に動作するが
数百〜数千ショットで1〜2回バッテリーアウトを表示したり、使用するレ
ンズによっては Err-86 等を表示して動作しない事があるのだ。
 
 その後 Canon から BP-511に代わる BP-511A が販売されているが
BP-511A は容量も大きく、経時劣化特性も大きく改善されているようだ。
 私は BP-511A を使い始めてから EOS D30 / 10D / 20D の普段の使
用で不便を感じたことはほとんどなくなった。しかし只一つ例外がある。
 私はロボットカメラをフィールドで長時間使用する事があるが、この時ば
かりはエキストラバッテリーが必要なのだ。

 過去この目的で BP-511 の補助電源を幾つか製作した。そしてこの
件で問い合わせを受ける事もあるため、現時点の自作補助電源を紹介
しようと思う。


BP−511 補助電源の製作 

 基本的なアイデアはバイクや車様の鉛電池、同電池の電解液をゲル状化
した充電地等を使い出力を BP-511 の電圧レベルに下げ、Canon の DC
カプラー DR-400 を利用して EOS 10D/20D 等に供給するものだ。
この Canon DC カプラー DR-400 の
代替品を製作してみよう。

 DR-400 の代替品をまず製作する。劣化した BP-511 を用意してカッターを
使いプラスチックケースの接合面をカットして上下に分割する。
オリジナルの BP-511 を分解する。
 中には2個のセルと LSI ボードが入っているのでこれを取り出す。

純正品同様電解コンデンサー
を追加する。
 セルを取り出したケースに電解コンデンサーを組み込む。私は 16V /
2,200μF を使ったが耐圧とケースに組み込める大きさの製品であれば適当
な容量の物で良いだろう。


 上下のケースを接着する。接着剤は最適の品を最適の量、最適の方法で
使用することで最高の接着力を得ることができる。今回接着剤はセメダイン
蠅留ビ・雨どい用のものを使った。( 製品 Code # 4-901761-101424 ) 
以前製作した時使用した接着剤はコニシ蠅離椒鵐姫ビパイプ用だった。
( 製品 Code # 4-901490-113569 ) 

オリジナルのケースを接着して
アダプター部は完成だ。
 多くの接着剤に共通する特性として接着剤の量は少ない方が接着力は大
きいのだ。今回の様な場合、量が多いとはみ出して乾燥した接着剤がカメラ
へのインサーションを邪魔する事があるので注意が必要だ。

レギュレーターは秋月電子のキットを使う。
 レギュレーターは秋月電子のキット ( K-00097 ) を使用する。左側が完成し
た状態だ。このままでも使用は可能だ。私は最初に製作した作品は簡単な
ベークパネルをケース代わりにして使用していた。下の画像はその頃のもの
だ。

以前はケースなしで使用していた。
 長期間の実際の使用では思わぬ事故の可能性も考慮する必要がある。
たとえばケース無しで使用した場合、虫ピン等が入り込み内部の回路をショ
ートさせる可能性もあるのだ。

ケースは雨どい用の塩ビパイプを
加工して流用する。
 安全に、そして快適に使用するため今回はケースに入れる事にした。安価
でタフ、そして工作の容易さ等から塩ビパイプを使うことにした。

電子機器なので当然
放熱用の通気穴を開ける。 
 実際の使用ではほとんど発熱は見られないが、真夏の炎天下で高負荷で
使用する場合でも問題が無い様に放熱用の通気穴を開ける。

通気穴には保護用に
パンチシートを使う。
 通気穴には異物の進入を防ぐためパンチシートを使う。パワーソースは 12V
の電池を使う予定だ。もし回路の故障や前述した虫ピン等が入り込んで直接
12V が、カメラに出力された場合はどうなるだろうか。 EOS D30 / 20D で使用
される電池の仕様は 7.4V なのだが。個人的なテストでは短時間であれば、か
なり高電圧を加えても D30 や 10D は正常に動作するのだ。⇒⇒この値は誤
解を招きかねないので非公開としておく。興味があるお方は問い合わせ頂き
たい。


 完成した。パワーソースは 10V〜16V なので車内でもシガライターなどから
供給は可能だ。現代の車はマイナスアースが常識だが、古い 1950 年代の
英国車にはプラスアース車も珍しくない。今回製作した補助電源はパワーソ
ース側の極性は無視できる回路にしたので車内での接続時に極性は無視
できる。


 実際のフィールドの使用例だ。

 パワーソースの例

 下()に示した充電地は業務用コンピューターシステムの UPS ( 無停電
装置)に使用されるもので基本構造は車などで使用される硫酸と鉛 ( Lead-
Acid ) 構造の物だ。 しかし電解液はゲル状のため取り付け・使用位置に制
限はない、つまりさかさまで使用しても液漏れの心配は不要な製品なのだ。

電解液はゲル状
なので傾けても液漏れ
の心配は不要だ YUASA 社の型式番号は NP-10-6 が同等品
 今回使用した充電池は 松下 USA の製品で ( Panasonic LC-RB0610P1 )
大きさは 150 x 50 x 100 mm、容量は 6V,10Ah,10HR を2個使用した。
耐久性は信じられないほどすばらしい。10年以上昔の製品だが、そして時に
は半年以上物置に放置したままだがフィールドへ持ち出せば安定動作して
くれる。


 前述の秋月で入手した 12V / 1500mAh の容量のシール鉛電池だ。
数個購入したが(販売伝票などに記述はなかったが全て擦り傷だらけの
商品だったことから再生品だと思われる。)耐久性は非常に悪く3〜6ヶ月
で全て使用不可能となってしまった。)

パワーソースとしては入手が簡単な単3型ニッケル水素電池を10本使用す
る案もあるが、例え 2300mAh タイプを使用しても EOS D30/10D が要求す
る短時間の瞬間的な電力にリニアーに対応できず、数百〜数千ショットで
数回エラーを起こす事があるのだ。単2タイプであれば対応可能かも知れな
いが価格とスペースを考えると試す気持ちは生じない。

当然バイクの電池なども流用可能だ
 当然バイクの電池なども流用可能だ。画像の例は Honda Super Cub 用の
物で、( Yuasa YT4LBS 3.0Ah/12V )仕様上の容量は BP-511A の約2倍
だが電圧特性が異なるので5倍以上の長時間使用も可能だ。

2006-11-20 Mon.
 
その後、量産(?)して現時点では5個を使用している。


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