こうもり ( アブラコウモリ )の観察 2011年

コウモリ 彼らの一日
key words  コウモリ 侵入 飛翔 飛行 ねぐら 自動撮影 ロボット撮影
Rev.
43
Original :2011-06-14-Tue.
Updated :2011-11-06-Sun.


コウモリの一日 
2011年の観察から・・・ [ 出勤 ]


 野生動物には成人(成鳥/成獣)したオスの個体が群れを離れ単体で生活する
事例が多いと聞く。数年前から我が家の雨戸の庇にはコウモリが単体で住み込
んでいるがグループから離れたオスなのだろうか。( 彼らの平均寿命から考え
ると同一個体ではないと思われる。)
 2011年も昨年同様彼の”勤務状態”の観察を試みた。

出勤前に外をうかがうコウモリ君。

 2011年6月の彼の出勤帰宅の Log の一部をサマライズしたものを示そう。

Date Cl' Left   Arrive Times on the field    
2011-05-24 19:34    01:06     
20:40      
2011-05-25 19:15    04:17      
  23:37     
2011-05-26 19:07    01:23   
  20:30
2011-05-27 19:39 Memo⇒  19:30 出発 19:35 帰宅   出勤時 本格的雨  ①
小雨   20:53  帰宅時 曇り/小雨 下(↓)に画像
2011-05-28 19:19    01:10   出勤時 雨   
20:51  帰宅時 小雨   
2011-05-29 20:07     31:53  出勤時 本格的雨   
 2011-05-30    --:--  5/30 は外泊か
2011-05-31   04:20       
2011-05-31   19:14     01:07  1日に2回の出勤
  19:53    
20:10    00:40   
   20:50   
2011-06-01 -:-- --:--  風も雨もない良い日だが外出せず巣ごもり
2011-06-02 18:43     06:09      
   23:52      
2011-06-03 19:12     01:76      
   20:28      
2011-06-04 18:50      01:18   1日に2回の出勤
   20:08    
20:35      06:09   
2011-06-05    02:44    
2011-06-05 19:05    01:21   1日に2回の出勤
   20:26    
22:18     03:07   
2011-06-05    00:25    

 昨年よりセンサー類の精度を上げるなどして記録したデータだが昨年同様
1、出勤時間は毎日ほぼ同じような時間帯だが帰宅時間は不特定だ。
2、一日に2回出勤することは珍しくない。⇒ ②
3、かなりの降雨(私たちならば傘が無くては出歩けないほどの雨量)でも
  普段の日の様に出かけることが多い。⇒ ①
4、風も雨もないのに(理由は不明だが)出かけない事がある。今年は最大
  三日連続巣ごもりをした例がある。食糧はともかく水分なしでも大丈夫
  なのだろうか?⇒ ③
5、出勤後 24時間経過しても帰宅していないこともある。採餌フィールドの
  天候などの影響で「外泊」したものだろう。⇒ ④

 図鑑や web では、夕暮れに [ ねぐら ] から餌場へ向かい朝方に帰ってくる。
雨風の強い日は出向かない。などの記述がみられるが個人的な観察結果は
少々異なるものだった。最大理由は群れから離れて行動している個体なので
周囲の仲間の影響を受けにくいのだろう。
 最初はサラリーマンの様に定時に出勤・帰宅を繰り返しているのだろうと想像
していたのだが、気が向かないときは食事も摂らずに寝て過ごし、出かけたい
時は天候に関係なく出向く。気分によってはその日に帰宅しない・・・。彼の生活
に、なにやらうらやましい気持ちが湧いてくるのはなぜだろう。
_
通路から飛び立った直後。
 Thu. Jun.23'11 03:26:51  Canon EOS 40D / EF100~400mmL @130mm ISO400 By Robot DRW# 028
画像左上部の通路から出て『出勤』するコウモリ君。この画像が記録された時刻
は 03:26 だ。ほぼ毎日夕方に飛び立ち数時間後帰巣するが、ねぐらに帰った後
再び採餌に出かけることも珍しくない。個人的観察経験では一日に4回の出勤/
帰宅を繰り返した事例を観察している。
 口を開けていることが見て取れるが超音波照射のためで、この画像では判別で
きないが上前歯が欠けている(小さい?)のは効率よく超音波を照射するためだと
考えている。
 画像は、いつ飛び出すか判らぬ彼を待つのは大変なので自作自動撮影装置
( Drawing #028 ) で記録した。

この日は雨が降っていたのだが出かけた。
 Sun.Jul.03'11 23:25:25  Canon EOS 30D / EF28-135mm @130mm ISO400 By Robot DRW# 028
 この画像には(左上のホワイトアロウ)ねぐらの出口が写っている。先程まで
晴れていたのだが急に強い雨が降り出した。その雨の中を彼は出勤して行った。
雨は短時間で止んだ。この日の帰宅時間は 02:25 だった。

コウモリ撮影では翼(飛膜)がこの様に
記録されることがある。
 SatJul.16'11 19:26:31  Canon EOS-1D / EF100-400mm @150mm ISO400 By Robot DRW# 028
 コウモリをストロボ撮影した時、翼(飛膜)がこの様に半透明に記録されることが
ある。理由は不明だが EOS-1D のバグではないだろうか。
まだ充分明るい時間なので空が薄紫色に記録されている。
_
試作中のコウモリ自動撮影装置で
記録した真下から見上げた飛翔中のコウモリ。
 SunJul.17'11 19:07:57  Canon EOS 40D / EF100-400mm @100mm ISO400 By New Robot DRW# 0XX
 試作中のコウモリ自動撮影装置で記録した真下から見上げた飛翔するコウモリ。
尾の付け根に見える物は何だろう?。また飛翔方向に見える自身の影の様なもの
はシャッターが「先膜モード」で生じたゴーストイメージだと思われる。

ロボットカメラ試作品で記録した飛翔するコウモリ
 Camera EOS 40D EF28-135mm @70mm ISO 400 Ext storobe 420Ex Shot by RCS model-prototype
 これも試作ロボットで記録した画像だ。
_
雨天の日の帰宅

雨の日の帰宅(その-2)
 Fri. May.27'11 20:53:26 Canon EOS 30D/EF18-135mm ISO:400 420EX RCS Model-25
 この画像は雨の日に帰宅したものだ。体に付いた雨滴がカメラのストロボ光
を反射して輝いている。 19:39 に出勤し 20:53 に帰宅した時の画像だ。
_
コウモリ君の 出勤/帰宅時間の記録方法

 彼の『勤務状況』を把握するため自作のセンサーを利用して自動記録している。
コウモリ君の侵入モニタリング・システム
 現在 ( As May.2011 ) 稼働中の勤務状況モニターシステムだ。通路にセット
されたセンサーが彼を感知するとレンズなしのカメラが動作して(何も写ってい
ない)画像が記録されるのだ。画像データにはタイムスタンプが記録されるの
で後日画像ファイルを整理すれば日時が判明するわけだ。
 無論レンズを付ければ画像も記録されるわけだが撮影のためにはストロボ
発光の必要があり、ストロボ光は彼の行動に影響を与える可能性を避けるた
め撮影を控えているのだ。
 出口から姿を見せた彼はストロボ光を嫌ってねぐらへ戻ることが多く結果とし
て出勤記録時間の精度を下げる原因になると考えるのだ。

2011-07-07 Thu.
 その後更に各モジュールをブラッシュアップしたモニタリングシステムに改良した。
より信頼性の高いモニタリングシステムにした。
 以前のシステムに比べより精緻なデータの収集が可能になったのだが、6月末
から7月にかけて、例えばモニターでは彼はねぐらに居るはずなのに新たな侵入
信号が収集されるなど不自然なデータがロギングされるようになった。新しい仲間
が増えたのだろうか??。

2012-07-07 Sat.
 これらのセンサー類はコウモリ観察だけに使用するものではない。DIY で製作し
た(雨水利用の)スプリンクラーのベンチテストにも流用できるのだ。 ⇒⇒

_
穴に指を入れると⇒この様な画像が自動で得られる。
 ねぐらへの通路はここ一か所のみなのだが。

『出勤』のため玄関から姿を見せた。
 Camera Canon EOS 30D / Lense Canon EF50mmF1.4+1.4X ISO 400 Int'storobe 自動撮影
 この通路から『出勤』するコウモリ君。ここを通れば出勤・帰宅の自動判別、時刻
が自動的にロギングされるのだが、、。

原因が判明した。
 原因が判明した。私が用意した通路から約 50cm ほど離れた位置に彼は
新しくバイパスを作っていたのだ。( 画像のホワイトサークルで示す個所に彼が
作ったバイパスが見つかった。)


 問題の個所をクローズアップした画像だ。彼らは狭い場所でも侵入することは
過去の観察で知っていたが、片側はガラスで摑まる手掛かりもなにもない場所な
のでまさかこんな個所から侵入するとは考えられなかったのだが、念のためマス
キングテープを張っておいたのだ。よく見ると単純にテープをかじったのでなく、テ
ープの繋ぎ目を選んで食いちぎり通路を作ったことが分かる。
スロットの幅は約11mm
 隙間の幅は約 11mm 、ここを通路にしていた明確な証拠としてマスキングテープ
の粘着面には数本の体毛が残っていた。毎回ではないが彼が本来の通路を通る時
画像記録を残すためにカメラのストロボが動作したが、かれはその光を嫌い自身で
ストロボの動作しない個所にバイパスを作ってしまったのだ。


 これは 2007年11月の事例だが、今回同様侵入を防ぐために張ったガムテープ
を食い破り通路を作った事例を経験している。 ⇒⇒

2011-08-01 Mon.
出勤のため顔を出したがカメラのストロボに戸惑っている。
 2011-08-01 19:34:04 Canon EOS 30D EF50mm F1.4 ISO=400 Int'strobe=on  自動撮影
 2011年8月もガムテープを食い破って侵入した事例を観察した。これ(↑)は
その記録画像で出勤のため顔を出したコウモリ君。

FYI ガムテープをを食い破った通路から姿を見せたコウモリ君。⇒⇒



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